MJコース3月の学習内容

3期学習内容(本科-1・本科-2共通)


ジェンダーと経済:朝日中高生新聞で「女子大学の減少」の記事を読んだことをきっかけに、去年ノーベル経済学賞を受賞したクラウディア・ゴールディン教授による「男女の賃金の格差」の研究について少し学びました。100年前の女性にとって「仕事」「結婚」とは何を意味したのか、この100年で何が変わったのか、なぜ男女の賃金の格差があるのか。自分たちを取り巻く「あたりまえ」がいかに過去の上に成り立っているのか。学校ではあまり学ばない角度から考えました。

 

データを読む力、データに流されない力:「このデータからわかることは何か」を問うのはあたりまえ。MJで今月特に力を入れたのは「このデータからわからないことは何か」という問いと、「このデータの背景にいる膨大な人々、1人ひとりの『顔』『人生』に想いをはせる」という態度です。何パーセント、などの数字は客観的で便利な反面、その数値の背景となった多くの人々の「リアル」「人生」を軽視することにつながりかねません。データの「素」となった人の生き様を必死に想像して再構築、物語を創作し、その内容を「キャッチコピー」としても表現してもらいました。

 

パーフィットの思考実験MJ生の好物、思考実験。今月は宇宙エレベーターの記事を読んだことをきっかけに、デレク・パーフィットの「火星にワープ」思考実験にチャレンジしました。自分とは何か。何をもってして「同一」というのか。あまりに有名な思考実験「トロッコ問題」とは違い、この思考実験はある程度の思考力がないと糸口が見つけられないのですがさすがMJ生、それぞれ独自の切り口で見事、正解のない問いに答えてくれました。かっこいいぞ、惚れ惚れします。

0 件のコメント:

コメントを投稿