2019年度 高校生クラス説明会


1.英語の学習指導
中学生 基本的な英語を正しく理解して使えるようにすることを目指した練習活動=>学校との相乗効果
<=ほぼゼロスタートで高校受験もあるため、学校による指導内容の差は大きくない
使う練習を続ければ出来るようになる(都立高校入試で90%以上正答、英検準2級スコアで2000
高校生 大学や社会で英語で学ぶ、英語を使って活動する力を育成する=>独自カリキュラム
<= 学校によって教材や学習内容が異なる、生徒の授業での学習度の差が大きい、教える授業中心
         中学とは別次元の指導(和訳・単語・文法) ó MEL 中学4年目として使う練習を通して身につける
難解な文法を覚える、問題を解く ó MEL 英語で要点を理解し、考え、分かりやすく伝える練習
単語集で意味だけ覚える ó MEL 発音の練習、派生語の確認、文中や例文で使い方を練習
全文を日本語訳して理解 (精読)ó MEL 要点や情報を素早く見つける、要約する、説明する
4技能(読む、聞く、書く、話す)を別々に指導する
ó MEL インプット(読む・聞く)=> まとめる=> 要領よく、分かりやすく伝える(書く・話す)

2.コース概要と目標、教材
       高1:中学英語の復習をしながら、高校で学ぶ基本的な英語の使い方を練習=>コース別指導に移行
           => Senior 自分の力、状況、目標に応じて英語を使う力を伸ばす
           => Advancing 大学で英語で授業に参加・留学、将来英語を使って仕事をする力を育成
クラス分けは英語力、学校の成績全般、時間や体力、進路目標などによって設定
統一目標 英検2CBT (Computer Based Test) 各スキル550/650、トータル2200/2600以上
高校の学習内容とMELのカリキュラムに合っている英検2CBTを高校1年次から年2回受験、
スキル毎のスコア推移で課題を捉えて練習意識を高める、試験準備として活用する
=> 到達後は生徒の学習状況、目標や進路によっては準1級、TEAPTOEIC, TOEFLを推奨

3.英語能力の測定と民間試験
2020年度大学入試から1月に実施される「大学入学共通テスト」の成績、または、「英語の民間試験」の成績を3年次に2回まで当試験を採用する大学に送ることが可能になる。
       「大学入学共通テスト」20211月から導入される新テストで、現行のセンター試験に替わって国公立大学および参加する私立大学にて活用される。当テストでは数学と国語に記述式が導入される。
       英語は2023年度までは当テスト(現行同様リーディング80分、リスニング60分)と、
英語4技能を測定する英語の民間資格・検定試験を併用し(各大学が選択、比重などを設定)
2024年度からは民間資格・検定試験に一本化する方針。
・ 「英語の民間資格・検定試験」1日で4技能全てを受験するもので
- 英検CBTTEAP-CBTTOEICL&R, S&W)、TOEFL(iBT) などから受験生が選択、
- 高校3年生以降の4月~12月の間に2回まで受験、
- 成績結果は受験者IDによって試験実施主体 大学入試センター 受験大学に送付される
参考-1 文科省が参照するCEFR (外国語の学習、教授、評価用の欧州共通参照枠)のレベル
B1は英検2級で1980-2299,  B2は同準1級で2300-2599TOEIC-LR700, TOEFL-IBT 70~
各技能が同じ配点比率なので知識や理解偏重でなく、4技能を統合した指導と練習が必要

■CEFR Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment
CEFRは語学シラバスやカリキュラムの手引きの作成、学習指導教材の編集、外国語運用能力の評価のために、透明性が高く、分かりやすい、包括的な基盤を提供するものとして欧州評議会が発表。
B2 (英検準1)  自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
B1 (英検2級)  仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
A2  (英検準2級) ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。

実際の入試や推薦の際に適用される試験の種類やスコア基準は、各大学が独自に設定
英検2級CBTの目標スコア(2200)なら、多くの大学・学部の要件をクリア、または、加点
英語・国際系の学部や最上位大学はCEFR-B2 (英検準1級レベル)を要件や加点とする学部あり
4.高校1・2年次の課題と対応  
課題 高校では科目が増えて、授業の難度も上がる=> 授業で学ぶことが必須  試験対策学習
=> 英語は授業の復習を15分、他に得意・好き・関心が持てる科目を作って自分の可能性を探る
=> 通塾は不得意科目の補強か、関心のある科目を伸ばす目的で
課題 通学や諸活動で忙しい、夜間のスマホで睡眠不足、気力・体力消耗して授業に集中できない
=> 夜間のスマホ利用時間を制限して睡眠、考える、読書などの時間を確保、朝30分を活用
課題 日常や部活以外に関心が広がらない=> 活動や交流を通じて自意識や社会の形成が必要
=> 読書、新聞/ネット記事を読む、NHKニュースや特集番組を通じて良質の日本語を身につける
=> 自分の時間を設けて何をするか、関心があること、持てることを見つける
=> 校外活動や非日常的な機会(旅行、語学研修、交流)を通じて視野を広げる、自分を知る
インプット、交友、経験を通じて将来に向けて基礎教養や素養を身につける、関心を広げる・深める

5.生徒指導 
(1) 2回のレッスンでの観察、定期試験や模試、英語能力測定の成績、年2回の個人面談を通じて、
生徒の日常や学習状況、意識や関心、将来の夢や希望、ご家庭の期待などを踏まえて適切に助言
      高1: 授業が難しくなり諸活動に忙しい中、将来の可能性に関わる最も大切な学習時期
=> 授業での学習と日常生活を充実させるために、無理無駄のない生活リズムを確立すること
      高2: 勉強や部活以外の活動や機会を通じて関心のあることを探求し、秋頃から進路をじっくり考える
=> 受験を学習の目標にしないで、関心のある科目を自ら学習して力を伸ばす、可能性を探る
                            => 通塾は目的が明確な場合に限り、自分を見つけるための機会や時間を設ける
     高3: 面談や話し合いを適宜行って、進路や目標の設定と見直し、学習計画の設定と実行に助言
                   将来したいこと、学んでみたいことや希望する環境に応じた学部と大学を選ぶ
不明確な場合は「とりあえずという選択肢」=> 一般教養、国際・異文化、情報工学など
夏までに志望学部や大学など進路に応じた学習パターンを確立:学習計画、学習ユニット
                           夏休み明けに過去問題で自分の状況を把握して受験科目、学習目標や時間割当てを設定
                           秋頃に受験校や学部を再度検討・確認して、学習目標や時間割当てを再設定
                           12月に受験校や学部を最終確認して、時間割当てを再調整、過去問題を練習
 英語の入試問題は文章の大意や正誤、実用的なことばの使い方や表現、対話の流れが中心
        => 学校の授業と復習MEL Schoolでの練習活動が基本 => 他の科目に時間を振り向ける
=> 生徒の状況に応じて課題や問題集を随時提供、受験校が固まってからは過去問題で練習
(2)   関心のある領域で意志、強み、人間性、積極性を伸ばすことを推奨
国際化・流動化する社会=> 言語を問わず、適切なコミュニケーションをする力と姿勢を磨く
仕事を問わず情報技術の活用が不可欠=> 大学では必ず情報技術に慣れておく
情報技術やロボティクスによる仕事の変化=> 働いてみたい領域を見つける、強みを持つ
人生や仕事の時間軸が変化=> 大学で終わりではなく、継続して学習する意識と努力が必要


参考-3 就活の脱「横並び」合意 経団連・大学、通年採用拡大  (日本経済 2019/4/22
経団連は22日、新卒学生の通年採用を拡大することで大学側と合意し正式に発表した。従来の春季一括採用に加え、在学中に専門分野の勉強やインターン(就業体験)に時間を割いた学生らを卒業後に選考するなど複線型の採用を進める。海外に留学した学生も採用しやすくなる。IT(情報技術)知識などを深めた学生を時期にとらわれず採用するなど、就職活動が多様化しそうだ。
横並びの一括採用と年功序列に象徴される日本型の雇用慣行が大きく変わる転機にもなり得る。
報告書には「新卒一括採用に加え、(専門スキルを持つ人材や留学生などを通年採用する)ジョブ型雇用を念頭に置いた採用も含め、複線的で多様な採用形態に秩序をもって移行すべきだ」と明記。春の新卒一括採用への偏重を見直す。
今回の産学協議会の意見は政府の未来投資会議などに反映される。政府は2021年春入社の学生を対象とする就活ルールを決めている。通年採用は22年以降、広がりをみせそうだ。(現大学2年生)
通年採用が広がれば、外国人留学生や海外での留学を経験した学生にも機会が増える可能性がある。主に夏に学期末を迎える留学生にとって、春季の新卒一括採用は就活を事実上、制限しているとの指摘があった。
人工知能(AI)、金融とITが融合したフィンテックなど高度な技術・知識が必要な職種の採用活動も多様化しそうだ。長期のインターンで経験値を高めた学生、在学中に勉強・研究に集中した学生らの就活機会も広がる。企業にとっては専門分野で即戦力となる学生を選考しやすくなる。
「経済界はいわゆる終身雇用なんて守れないと思っている。グローバル企業は多様性がものすごく大事だ。途中からいろんな人材を混ぜ合わせて事業体をつくっていかないとだめだ」。経団連の中西氏は19日、都内で記者団にこう語った。
経団連の中西宏明会長は採用手法の多様化について「日本の産業の付加価値を高め、知識集約型にしていくうえで必ず出てくる課題だ」と強調した。日本企業が強化する人工知能(AI)やフィンテック、データ分析、マーケティングなどで高い能力を持つ人材は新卒一括採用の網にはほとんどかからない。こうした人材は欧米と同様に「ジョブ型」で通年採用するしかないのが実情だ。
これまで多くの企業は新卒の学生を春にまとめて採用し、入社後に配属先を決めてきた。異動で幅広い部署を経験しながら昇進し終身雇用する仕組みで採用するのが主流だったひとつの会社で通用する能力をいくら身につけても、事業モデルそのものが変われば行き場はなくなってしまう
中西氏は「企業からみると(従業員を)一生雇い続ける保証書を持っているわけではない」と語った。
終身雇用の時代と違い、従業員も専門的な技術や知識を高め、生産性を上げることが求められている。



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