LAMJ-B
ヴィヴァルディの「四季」と言葉:ヴィヴァルディの有名な『四季』より、題名は言わずに「春」と「冬」を集中して聴いてもらい、「何を思った?」「季節はいつだと思う?」と問いかけました。「スキップしそうな感じ」「寒いのが来てる感じ」などと実に多彩な言葉が出てきました。LAMJでは「言葉」をとても大事にしていますが、言葉は意味だけでなく、音も大事な要素。あなたは言葉をどれくらい信じてる?なんて哲学的な問いも投げてみましたが、なかなか骨太な答えが返ってきました。生徒たちの「言葉」がこれからどんなふうに花を開いていくのか。楽しみです。
裁判官は魔法使い!?:テキストとしている朝日中高生新聞に夫婦別姓の記事が載っていたことから、今月は世界の「夫婦の姓」について学びました。そのときアメリカの裁判官の写真を見せて「この人は何やっていた人だと思う?服装(法服)をよーく見て考えてね」と言ったところ、小6の生徒から「魔法を使う人?…映画に出てくる魔法使いにちょっと服装が似てる」との答えが。LAMJのおもしろいところは、こういう自由な発想がどんどん出てくるところ。そして、裁判官の一言で世の中はゴロっと変わるのだから、裁判官は魔法使いみたいなものなのかもしれないね、と発展できるところです。理由を考えることも、呼吸をするように自然にしっかりとできるようになっています。
オノマトペの達人:ランゲージ・アーツ(Language Arts、思考と熟練を重ねるからこそ身に付く「言葉の技術」のこと)の第一歩として、今月はオノマトペに焦点を当てました。ヨシタケシンスケさんの絵本の各シーンにオノマトペをつけるとしたら?この記事の内容をオノマトペで表すと?今の気分をオノマトペで表現するとしたら?などなど。既存のオノマトペも自作のオノマトペも色々登場、とても楽しかったです。
LAMJ-A
わたしたちのファンタジー・ランドの青写真:「正解のない問いに向き合う」「ランゲージ・アーツ(=思考と分析を重ねるからこそ辿り着ける、言葉の技術)」はLAMJコースの2大柱。正解のない問いに向き合うための今年度のプロジェクトとして「わたしたちのファンタジー・ランドの青写真」を始めました。社会のさまざまな問題について学び、考え、話し合い、わたしたちがファンタジー・ランド(理想の世界)を作るとしたらこんなふうにしよう、と青写真を作っていきます。今月は手始めに夫婦別姓について考えました。他の国々の事情を学び、日本で夫婦別姓を選べたら何が起きるのか、何をどう変えたいのか、何を変えたくないのか、目的は何か—小6〜高3の生徒たちが白熱した議論を展開しています。
LA(ランゲージ・アーツ)ノート作り:LAMJコース大きな柱のひとつ、「ランゲージ・アーツ(=思考と分析を重ねるからこそ辿り着ける、言葉の技術のこと。LAと略)」。言葉の意識を高め、1人ひとりの個性を活かした「伝える力」を手にいれるために、生徒には「LAノート」を作ってもらっています。LAノートとは、プロの作家の文章で「かっこいい」「すごい」と心動かされた箇所を書き写して、分析・発展させるためのノート。何より大事なのは自分の視点を信じることです。各自のLAノートをベースにたくさんのディスカッションを行い、プロから学んだ技術を自分のものにしていきます。
チョムスキーの「言語の素」:テキストとしている朝日中高生新聞で言語学者のチョムスキーがちらっと紹介されていたので、チョムスキーが言う「言語の素」とは何だと思う?と尋ねました。LAを学ぶにあたり、「言葉の素」について考えることには大いなる意義がありますから。皆の答えが実におもしろかったので一部ご紹介。「人間の感情。その感情を言葉で表したいと思ったところから言語が生まれたと思うから」「自分の生まれる前からある、様々な歴史」「生まれて、両親や身近な大人の言葉を聞いて覚えて使えるようになる能力のこと」「人に教わらずとも本能的に言葉を話せる力のことだと思う」「ヒトがヒトとして進化したときに手に入れたもの」「生まれて初めて、発した言葉」。ソシュールについても少し学びました。
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